安全靴が蒸れやすいのはなぜ?原因と対策・中敷きやインソールとの関係を解説

公開日:2023/07/01  最終更新日:2023/06/14

作業中の足元をしっかりと守ってくれる安全靴ですが、履いていると蒸れてきて不快な思いをすることも多いものです。作業中は頻繁に脱ぎ履きすることができない安全靴、蒸れが気になって作業効率が低下するのは困ります。安全靴で蒸れないための対策と、そもそもなぜ蒸れやすいのかその原因についても解説しましょう。

安全靴が蒸れるのはなぜ?足の汗が原因

作業中に履く安全靴ではなく普段履いている一般的な靴の場合は、蒸れにくい仕様のものも販売されていますが、安全靴では足を守ることが一番の目的であり、快適さはさほど重視されていないのがほとんどです。

もともと蒸れやすいタイプの靴であることに加え、足にかく汗が原因となっているのは間違いありません。安全靴に限らず、靴を履いていて蒸れが気になる原因というのは足の汗です。足の汗は寝ていても出ているものですが、やはり体を動かして作業を行っていれば、汗の量も多くなるでしょう。

足は汗腺が多い部位

実は、足の裏や甲には汗腺が多く存在しているため、体の中でも汗をかきやすい部位だといえます。汗をかく量が多いので、安全靴など長時間靴を履きっぱなしになると、汗によって靴の中で雑菌が繁殖してしまい、嫌な臭いがする原因にもなります。

足をきれいにしても靴の中に菌が繁殖

蒸れた足だけきれいにしても、安全靴の中では雑菌が繁殖して臭いが気になることもあるため、蒸れないようにするための対策を行うことが大切です。

安全靴が蒸れないための対策

安全靴を履く際に、蒸れないようにするための対策を紹介します。

靴下は吸水性が高いものを選ぶ

足から出る汗をしっかり吸いとれるよう、靴下は吸水性が高いものを選ぶようにしてください。厚手のものを選び、吸水性が低い化繊ではなくよく汗を吸う綿100%のものがおすすめです。もし抵抗がなければ、五本指ソックスが汗を吸いやすいのでおすすめです。

汗をかいたら靴下を取りかえる

吸水性が高い靴下を選んでも、大量に汗をかいたり長時間安全靴を履き続ければ、限界があるためやはり蒸れてしまいます。汗をかいて気になったとき、あるいは定期的に靴下を取りかえるのがおすすめです。

足用のデオドラント製品などを使う

汗を抑えることができる、足用のデオドラント製品や医療用の制汗剤を使用してもいいでしょう。効果を実感できるかどうかは、体質や使用する製品によって異なるため、自分にあうものを選ぶようにしてください。スプレーやタイプやクリームタイプ、臭い対策もできるミョウバンが配合されている製品もおすすめです。

乾燥剤を使ってみる

仕事のある日は毎日安全靴を長時間履いている、そういう人なら常に靴の中に汗が残った状態になっている可能性があるでしょう。1日の作業が終わって安全靴を脱ぎ、翌日までに汗はある程度乾いていそうな気がします。

いくらなんでも、土日を挟めば月曜日くらいまでには乾いているだろうと考えがちですが、実際はそうではありません。靴に染み込んでしまった汗をしっかり乾かそうとすれば、3日ほど必要になるといわれているためす。

大量に汗をかいたのに、気温が低かったり湿度が高い気候なら、金曜日に脱いだ安全靴は翌週の月曜日までに乾かないかもしれません。できるだけ染み込んだ汗を乾かすためには、乾燥剤の使用もおすすめです。

中敷きで対策してみる

安全靴に使用する中敷きを工夫することで蒸れ対策することもできます。中敷き一枚で変わるのかなと思うかもしれませんが、中敷きは種類が豊富で蒸れ対策ができるものもあるため、気になる方は一度試してみてください。

安全靴が蒸れにくくなる中敷きの特徴

安全靴に使用する中敷きにはいろいろな種類がありますが、蒸れにくくしたい場合に利用できる中敷きもあります。

蒸れにくくなる素材を選ぶ

吸水速乾性が高い素材を使用した中敷きなら、汗をかいても蒸れにくくなるでしょう。また、備長炭など炭が使用されている中敷きは、蒸れだけでなく抗菌防臭効果も期待できます。使い捨てタイプの中敷きもあるため、これなら毎日取りかえられて汗が染み込んだ部分を捨てることができ、気持ちよく安全靴を履くことができるでしょう。

より快適なインソールもおすすめ

中敷きというとペラペラした薄いものというイメージがありますが、より快適に靴を履くためのインソールの利用もおすすめです。インソールは足裏への衝撃を吸収したりかかとを安定させる効果などが期待できますが、吸湿吸汗機能があるものなら足の蒸れを防ぎやすくなります。

選んだ安全靴が自分の足にあまりフィットしないというときも、自分の足にあうインソールを使うことで快適に履ける、作業することができるでしょう。衝撃吸収効果もあるインソールなら、作業中も快適に過ごすことができ、ケガの予防にも役立つことが期待できます。

まとめ

安全靴が蒸れやすいのは、足裏や足の甲が汗をたくさんかく部位であることに加え、作業で長時間履き続けることなどが原因です。また、染み込んでしまった汗が乾くまでは3日ほどかかることも関係しているでしょう。

蒸れを予防するにはよく汗を吸う靴下を選び、汗をかいたら取りかえるようにすること、そして蒸れ対策できる中敷きやインソールを選ぶことなどがあります。足に大量の汗をかく人なら、デオドラント製品なども利用し自分にあう中敷き・インソールを選んで蒸れ対策してみてください。

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