安全靴の相場は?安かろう悪かろうは本当なのか
公開日:2023/07/15 最終更新日:2023/06/14
販売されている安全靴は、安価なものから高級なものまで幅広く存在するため、何を購入したらいいか迷う方も多いと思います。しかし、安かろう悪かろうという言葉通り、安すぎると不安になりますよね。この記事では、安全靴の相場を解説し、安全靴の選び方について詳しく紹介するので参考にしてください。
安全靴の価格相場はどれくらい?
安全靴は、工事現場などの現場作業において着用を義務付けられている、重要なアイテムです。就職時、会社から購入することを指示されることも多い安全靴ですが、相場はどのくらいでしょうか。安全靴の価格は、品質や機能によって幅広く分かれており、7,000円から8,000円程度が多いようです。
安全靴は、価格と品質が比例するといわれており、安心して使用できる最低ラインは5,000円以上とされています。安全性や疲労を考慮するなら、5,000円を切る安全靴は買うべきではありません。高品質で耐久性のある安全靴を求める場合には、1万円から2万円以上の価格帯になることもあります。
安いものと高いものどっちがコスパがいい?
では、どれくらいの価格帯の安全靴を買うべきでしょうか。安全靴は値段と品質が比例する傾向がありますが、いくら性能が高くても、1万円以上の価格に抵抗感を持つ人もいらっしゃるかと思います。
しかし、ある程度の品質や機能を求める場合、1万円以上の価格帯は高すぎるとはいえません。結論としては、高い安全靴を買うのが、コストパフォーマンスに優れるためおすすめです。
安全靴は仕事中に常に履いており、足を守ってくれる重要なアイテムです。安全靴は、単なる出費ではなく、自身の安全を守るための必須経費と考えましょう。
仕事中に走ったり、台車を運んだり、ときには安定しない地面のダメージから足を守ることが求められる製品です。よって、足へのダメージを軽減するための適切な装備があり、安全性を確保できることが求められます。
緊張感のある作業や重量物の取り扱いに耐えるためには、品質のより優れた安全靴が必要です。運動靴と変わらない、安全靴と呼べないような靴では、ハードな現場で足を守れないでしょう。
さらに状況によっては、安全靴の性能が低いと、スムーズな動きができない場合があります。そのことが、ときには一緒に業務をこなす仲間の安全を脅かすことにもつながります。
さらに、安価な安全靴は衝撃を受けやすく、足が滑りやすい、通気性が悪く水虫になりやすい、耐久性が低くすぐに破れたり、すり減ったりすることもデメリットです。さらに、粗悪な品質の安全靴は、足にフィットせず、足に無駄な力が入り、筋肉痛などの体の不調を引き起こす可能性もあります。
安い安全靴を使うことは、仲間の命も危険にさらしかねない、非常にリスクが高い選択です。高い安全靴は、適切な装備と快適性を備えており、自分だけでなく、仲間の安全も確保できる可能性が高いことが、高い安全靴をおすすめする理由です。
仕事中に快適で安全な環境を保つためには、一定の品質と耐久性を備えた安全靴を選びましょう。
安全靴の目的を知って懐事情にあったものを選ぼう
安全靴は、工場現場などでの作業において、足の安全を守るために必要なアイテムです。法律により安全靴の着用が義務付けられており、転倒や落下物による足のけがを予防する役割があります。
安全靴はJISによって規格化されており、つま先の保護や滑り止め機能などが備わっています。耐圧迫性や耐衝撃性、耐剥離性などの性能基準に基づいており、重作業用のH種、普通作業用のS種、軽作業用のL種の3レベルに分類されています。自社の作業レベルに合わせ、適切な安全靴を選びましょう。
さらに、耐踏み抜き性や耐滑性などもJISで定められているため、釘を使う大工や、油で床が滑りやすい厨房など、重量物を扱わない職種でも、安全靴を適切に選ぶことが重要です。
安全靴の購入方法には、会社からの支給や自己購入があります。会社支給の場合は指示に従うだけですが、自己購入の際には、作業内容や懐事情を考慮して、適切な安全靴を選ばなければなりません。
安全靴は自分の体だけを守るアイテムではありません。厨房で滑って、熱せられた具材を同僚にかけてしまうなど、ときに仲間の安全にまで影響します。
安価な安全靴では、快適性や耐久性、性能に欠けることがあり、おすすめできません。高品質な安全靴を選ぶことで、仕事のパフォーマンスを向上させ、安全に効率よく働けます。
まとめ
安全靴の相場について解説し、安全靴の選び方について詳しく紹介してきました。信頼性がある安全靴の最低価格は5,000円とされています。安価な安全靴は、耐久性や快適性、性能に欠けることがあり、スムーズな仕事や安全を保証できません。
よって、高品質な安全靴を求める場合は、ある程度の価格を出費する必要があります。安全靴は自分だけでなく、同僚の安全も守るための重要なアイテムであるため、適切な選択が必要です。
格安の安全靴を買ってはいけません。自身の作業環境で求められる要素を備えた、高品質な安全靴を選ぶことをおすすめします。