仕事に必須の安全靴の選び方とは?素材・サイズ・業種別のポイント

公開日:2023/06/15  最終更新日:2023/06/30

皆さんは、安全靴を適切に選んでいますか?一口に安全靴といっても、仕事や用途によってさまざまな種類の安全靴があります。そのためどれも同じと思って選んでしまうと、用途に合わなくなりかえって危険です。では、安全靴はどのようなポイントで選べばよいのでしょうか?今回は、安全靴の選び方について詳しく紹介します。

安全靴の種類や規格の違いとは

安全靴の種類や規格にはどんな違いがあるのでしょうか?こちらでは安全靴の種類や規格の違いについて詳しく紹介します。

種類

安全靴の形状の種類は大きく分けると4種類存在します。
ひとつ目の種類は短靴タイプです。短靴タイプは最も一般的な形状で、ビジネスシューズやスニーカーのようなローカット型の安全靴のことです。工場や運送業など、多くの現場で履かれています。
ふたつ目は中編上靴タイプです。履き口が足首あたりにある、バスケットシューズのような形状の安全靴で、ハイカットなどと表現される場合もあります。足首をホールドするため、安定感に優れています。
3点目は長編上靴タイプです。履き口がスネの中間あたりまである安全靴で、異物が靴内に入ることを防ぎ、足を覆う面積が広いため、ハードな現場で履くことが多い形状です。ズボンを入れて履けるため、裾の引っ掛かりも防ぐことができます。
4点目は半長靴(はんちょうか)タイプです。長編上靴同様に履き口がスネの中間あたりにある靴ですが、靴紐やマジックテープが付いていない長靴のような形状の靴です。

規格

安全靴の規格にもさまざまありますが、最も有名な規格としては、「JIS規格」と「JSAA規格品」があります。
JIS規格の安全靴とは、日本工業規格 JIS(Japanese Industrial Standards)が認定した規格を持つ安全靴のことです。JIS規格の安全靴は、甲被に本革を使用し、先芯の耐衝撃性能試験、先芯の耐圧迫性能試験、表底の剥離抵抗試験に合格し、安全性と耐久性に優れるといった特徴があります。
JIS規格には、さらにこと細かく付加的性能やカテゴリー表示によってわけられますが、一般的にJIS規格が最も厳しいとされており、高い安全性が保証されているといえます。
もうひとつのJSAA規格品の安全靴とは、公益社団法人 日本保安用品協会 JSAA(Japan Safety Appliances Association)が認定した安全靴のことです。
JSAA規格品の安全靴はプロスニーカーと言い、普通のスニーカーのような合成皮革やメッシュも使用可能なため、JIS規格よりは素材的に耐久性が落ちることが多いですが、JIS規格同様に先芯の耐衝撃性試験、先芯の耐圧迫性試験、表底の剥離抵抗試験をクリアしています。

JISはさらに細かに規格が設定されている

先ほどJISにはこと細かに規格がわけられていると説明しましたが、着用者の作業区分に合わせて細かくわけられています。

・超重作業用:U種
・重作業用:H種
・普通作業用:S種
・軽作業用:L種

これらは、「先芯の耐衝撃性」「先芯の耐圧迫性」「表底の剥離抵抗性」の基準がそれぞれ設けられており、その基準にクリアした安全靴に設定されます。ちなみに一般的な安全靴は「S種」にわけられることが多いです。

業種によって適した安全靴の素材は異なる

業種によって適した安全靴の素材は異なるといわれています。こちらで詳しく紹介します。

ハードな環境の業種に適した安全靴の素材とは?

重量物を取り扱ったり、金属加工などのハードな業種では甲被に本革を使用した安全靴が適しています。本革は耐久性や耐熱性、擦れにも強い素材です。
熱場や金属の破片がある場合には、靴底がゴム底の安全靴を選ぶと良いです。

高所作業を行う業種に適した安全靴の素材とは?

高所作業を行う業種に適した安全靴の素材は、ソールが滑りにくいゴム素材が適しています。ソールが滑りにくいゴム素材であれば床面に対するグリップ力が強く、滑りを抑えてくれるからです。

釘や瓦礫などを踏み抜く危険性がある業種に適した安全靴の素材とは?

釘などの鋭利な物を踏みつけてしまうリスクがある業種では、底にステンレスなどの耐踏抜き性に優れた素材が入っている安全靴が適しています。危険物の踏み抜きによる足裏の怪我を防ぐことができます。

仕事で必要な安全靴の選び方

仕事で必要な安全靴はどんな選び方をすればよいのでしょうか?

まず、業種の作業に合った安全靴を選ぶことが大切です。先述したJIS規格のカテゴリー別にわけられたものを基準にすれば、選びやすくなります。

つぎに、業種の作業による危険から足を守ってくれる安全靴を選びましょう。作業する時の床面に合っているものであり、なおかつ履き心地がよい安全靴を選ぶことで、安全に作業することができます。

まとめ

今回は、安全靴の選び方について紹介しました。今回のポイントをまとめると、安全靴の選び方は、作業に合った規格の安全靴を選ぶこと、業種の作業による危険から足を守ってくれる安全靴を選ぶこと、作業する時の床面に合った安全靴を選ぶこと、ご利用者様が履き心地がよい安全靴を選ぶことの4点です。もし現在、安全靴が必要な現場で作業を行う方はぜひ参考にしてみてください。

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