安全靴とセーフティースニーカーの違いとは?機能や役割を解説

公開日:2023/08/01  最終更新日:2023/06/29

セーフティースニーカー

安全靴とセーフティスニーカーを聞くと名前が似ているため、違いやどのような特徴があるのか悩む人もいるかもしれません。危険な作業をするうえで、安全靴とセーフティスニーカーの違いを理解しておく必要があります。今回は安全靴とセーフティスニーカー・安全スニーカーの違いや、安全靴の種類を説明します。

安全靴とセーフティスニーカーの違い

安全靴とセーフティスニーカーは言葉がとても似ていますが、実は明確な違いがあります。

安全靴とは「主として着用者のつま先を先芯によって防護し、滑り止めを備える靴」と日本工業規格(JIS)で定義されています。

このような靴の種類にはつま先に鉄製の硬い芯が入っていますが、入っていれば安全靴という名前がつくわけではありません。

製造工場はJIS認定工場の生産に限り、JIS規格の厳しい規定に合格したものだけが安全靴として認められています。

芯に強度の高い鉄芯先が入っているだけでなく、靴の素材にも規定があります。安全靴は黒色もしくは白色の本革という規定があります。

これには理由があり、まずは高温の機械油が付着しても靴の中に吸収しないことがあげられます。

もうひとつは、作業中の火花が飛び散っても穴が開きにくいことが必要なためです。

セーフティースニーカーは安全靴のような規格などの決まりはなく、先芯が入っており安全性や耐久性の高いフットウェアという位置付けです。

しかし、製品としての保証がないため、安全性の基準をクリアしていない製品となります。安全性よりもファッション性を高くしたい、もしくは許される状況であればセーフティースニーカーも着用できる程度となります。

安全靴と安全スニーカーの違い

安全靴と安全スニーカーの違いは、まず認定されている機関が違うことが挙げられます。

安全靴はJIS規格の安全基準に全て合格している靴ですが、安全スニーカーは日本保安用品協会(JSAA)規格に合格した安全靴を「安全スニーカー」と呼びます。

似たような名称ですが、JSAAは公益社団法人日本保安用品協会が認定した安全性や耐久性を認定基準を満たしている安全靴のスニーカータイプになります。

安全スニーカーの方が、JISの厳しい規格に合格している安全靴よりも自由な部分が多くファッショナブルになっています。

安全スニーカーの素材は本革やゴムに加えて人工皮革やプラスチックも認められ自由度は高く、履き心地が良い特徴があります。

また製造工場の指定もないため、さまざまなメーカーからデザイン性の高い商品が販売されています。

肝心の性能としては安全靴と同様に先芯強度があり、防水や剥がれにくさも備えられています。耐久性・安全性を兼ね備えている安全スニーカーのA種では普通作業用で使用できます。

安全靴の種類とは?

安全靴には様々な種類があり、用途や環境に合わせて選ぶことで安全で効率のよい仕事が行えます。

自身で選ぶ場合には、作業内容や足の形にあったものを知り選ぶことが大切です。

形状

安全靴の形状は主に短靴・中編上靴・長編上靴・半長靴の4種類に分けられます。

一般的な作業全般に適している短靴は、ローカットスニーカーに近い形状で着脱しやすいものです。

中編上靴は足首を覆うハイカットタイプで足首を火花や砂から守るメリットがあり、溶接現場や金属加工場に従事する人に向いています。

スネまで覆われる長編上靴はズボンの裾を靴内に入れて、裾が引っかかりを防げます。建築や土木作業・高所作業に適しています。

半長靴はひもやマジックテープでなくゴム長靴のように着脱が簡単なことが特徴です。適所は長編長靴に似ていますが、靴を着脱する機会が多い現場で重宝されます。

サイズ

安全に作業するためには、足に合う安全靴をはく必要があります。まずは立ち姿勢で足全体が靴にフィットすることが大切です。

安全靴は普段の靴よりも強度がしっかりしていますが、締め付けすぎていると作業に集中できないため、歩行時に足の甲やかかと側が強く圧迫されないようにしましょう。

性能

JIS規格の安全靴は4つの等級で区分けされています。

まずは軽作業のL種は、30ジュールの耐衝撃性能と約1.5トンの荷重の耐圧迫力を持ち、主に倉庫内の軽作業で使用されるタイプです。

次に普通作業用のS種は、70ジュールの耐衝撃性能と約1トンの荷重の耐圧迫力を持つ、機械・電気・石油作業や建築現場で使用されるタイプです。

安全靴として一番重宝されるタイプです。重作業のH種は、100ジュールの耐衝撃性能と約1.5トンの耐性圧力を持つ、鉱山での業務や鉄鋼作業、造船作業で使用されるタイプです。

そして2020年に新たに制定された基準が超重量作業のU種は、先述したH種の2倍の耐衝撃性能を持った危険度の高い現場で重宝されるタイプです。

まとめ

危険な作業現場で活躍する安全靴は、厳しい規格に合格した安全性の高い製品です。安全靴と名前は似ていますがJSAA規格に合格したセーフティスニーカーや安全スニーカーは、JIS規定には満たないものの同等の安全性が保障されています。安全靴の中にも種類がさまざまあるので、必要な用途に合わせ自分の足にあったものを選ぶことで、足元の事故リスクを大幅に減らすことができます。作業内容や環境によって、安全靴やセーフティスニーカー、安全スニーカーを使い分けてみましょう。

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