バイクで安全靴を履くのは危険?安全靴の選び方やライディングシューズとの違いとは

公開日:2023/07/01  最終更新日:2023/06/14

バイクは自動車とは異なり、外部からの衝撃が乗る人の体へ直に伝わってしまいます。ですからヘルメットを装着することは義務になっているためすが、足元も危険であることは変わりません。バイクに乗る際の専用のライディングシューズというものがありますが、似たような機能を持つ安全靴で代用可能なのでしょうか?解説します。

バイクで安全靴を履くのは危険?

バイクに乗るときは、足元をガードできる靴を選ぶことが大切です。安全靴は十分な強度がありますから、その点ではバイクに乗るときに履いてOKな靴であるといえます。

しかし、安全靴にもさまざまな種類があって、選ぶ安全靴によっては危険になる可能性もあるため注意しましょう。

つま先の素材ついて

安全靴のつま先には、足を保護するためのプロテクターになる「鉄鋼芯」か「樹脂先芯」のどちらかが入っています。鉄鋼芯は名前のとおり鉄鋼が使われており、強度があるため衝撃を受けたときもしっかりと保護してくれます。しかし、もし事故でその鉄鋼がむき出しになれば危険な刃物のようになり、ケガをする恐れがあるでしょう。

一方、樹脂先芯の場合は鉄鋼芯に比べて軽く、バイクの操作がしやすいという特徴がありますが、樹脂なので鉄鋼に比べると強度は劣ります。強度が劣れば衝撃を受けたときにケガをしやすくなるという心配があります。

このように、鉄鋼芯・樹脂先芯のどちらも危険な部分があるため注意が必要です。

バイクを乗る際のおすすめの安全靴の特徴

作業するために着用する安全靴では、バイクに乗ったときに起こるかもしれない事故に対して、体を防ぎきれない可能性があります。また、バイクの操作を行うときに安全靴では不具合が起こる可能性もあるため、適した安全靴を選ぶ必要があるでしょう。

どのような安全靴を選べばいいのか、バイクを乗る際のおすすめの安全靴の特徴について解説します。

鉄鋼芯か樹脂先芯か

上記でも説明したように、安全靴には鉄鋼芯と樹脂先芯があります。強度が鉄鋼より劣るとはいえ、樹脂先芯の安全靴も作業を安全に行えるものです。軽いということで疲れにくく、シフト操作も比較的楽なはずでしょう。

鉄鋼芯は強度がありますが、重さがあることでシフト操作が疲れたり、バイクから降りて歩くのは疲れてしまうかもしれません。双方のメリット、デメリットを知り自分にあうものを選ぶようにしてください。

靴底の厚さが適切なもの

作業時に履く安全靴は、靴底が薄過ぎると踏み抜きなどの危険があるため、しっかりしたものを選ぶとよいでしょう。しかし、バイクに乗る際は靴底が厚すぎると、ブレーキ操作やシフトチェンジがうまくいかない可能性があります。

適している厚みが何センチ何ミリなのか、それは個人差があるため、自分にとってどのくらいの厚みが適当なのかを見極め、選ぶ必要があるでしょう。

くるぶしや足首をガードできるもの

バイクで転倒したらケガをしやすい部位が、くるぶしや足首です。ここをしっかりとガードできるものを選ぶようにしてください。足首部分がない短靴は避けて、くるぶしや足首まで届くものを選びましょう。

デザインにもこだわる

現場で作業するために履くのではなく、かっこよくバイクに乗って公道を走るのであれば、安全靴もデザインを重視したいものです。安全靴もさまざまな種類・デザインがあるため、自分の好みにあわせて選ぶか、乗っているバイクにあうデザインを選んでみてはいかがでしょうか。

安全靴とライディングシューズの違いとは

本来なら、バイク専用につくられているライディングシューズを選んだほうがベストなのですが、安全靴でも適切なものを選ぶことで、バイクに乗るときに使用することができます。この2つにはどのような違いがあるのか、詳しく解説します。

安全靴について

工場などの現場で着用し、工具や重機などを使用する作業時に足元のケガを防止する目的で作られている靴です。先芯を入れることでつま先を防護し、滑り止めの機能も備えている靴として、日本工業規格(JIS)で定義されています。

ライディングシューズについて

バイク用に作られている専用のシューズで、バイクを安全に運転するための構造になっています。内部にはさまざまなプロテクターが内蔵されており、事故が起こったときに足元を保護してくれます。

また、デザインもバイクの運転に特化したもので、ブレーキ操作やシフトの操作などが楽にできるよう加工されているのが特徴です。たとえば、すべらない靴底に加工したり、シフトパッドでシフトチェンジの際の痛みを軽減するなどがあります。

また、バイクに乗るのが晴天だけとは限りません。雨天や風が強い日でも快適に乗れるよう、防水性や防風性を備えた素材を使用したライディングシューズもあります。

また、好みのデザインを選ぶことができる、ファッション性が高いのもライディングシューズの特徴です。どんなバイク・ファッションにもあうレザーブーツ、オフロード走行用のオフロードブーツ、そして普段履きもOKのスニーカータイプもあります。

スニーカータイプでも、内部にはプロテクターが装着されていますし、靴底のグリップも高いため、安全にバイクに乗ることができるでしょう。

まとめ

安全靴でもバイクの運転に向いているものがあります。本来は現場での作業時に利用する安全靴ですが、足元の安全性やブレーキやシフトレバーの操作性に問題がなければ、バイクの運転時でも安心して履くことができるでしょう。

ただし、どのような種類の安全靴でも事故が起こったときには危険にさらされ、ケガをする可能性があるため安全運転を心がけてください。バイクに乗るときに利用する安全靴は、しっかり足を保護できるだけでなく、バイクを操作しやすい仕様のものを選ぶようにしましょう。

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