転倒防止に効果的な安全靴選びのポイントとは?耐滑性の重要性について

公開日:2023/06/01  最終更新日:2023/06/30

現場で発生するリスクのひとつが「転倒」です。転倒すると、最悪大ケガにつながることがあります。そうなるとしばらくの間、働くことができなくなります。そのため転倒防止に効果がある安全靴選びが重要です。では、どんな安全靴を選べばよいのでしょうか。今回は、転倒防止に効果的な安全靴選びのポイントについて詳しく紹介します。

転倒を防ぐために必要な耐滑性とは

転倒を防ぐためには耐滑性(たいかつせい)が必要といわれています。では、耐滑性とはどんなものでしょうか?こちらで詳しく紹介します。

耐滑性とは何か?

耐滑性とは「滑りにくさの性能」のことです。耐滑性が高いとは、滑りにくいということです。耐滑性が高くなるほど、靴底面が床面をつかむグリップ力が高くなります。

耐滑性のある安全靴とは?

耐滑性のある安全靴とは、靴底面が床面をつかむ力が強く、滑りにくい性能を持つ安全靴のことです。主にJIS規格やJSAA規格の付加的性能「耐滑性」に合格し、工場内や道路など、整備された床面で水や油に滑りにくい安全靴を指します。

耐滑性のある安全靴には、現場作業中に発生する転倒事故の防止効果があります。そのため、床面が水や油、薬品など、床面の足場が悪く、転倒の危険がある現場では、履いておくべき靴です。

作業環境に応じた安全靴の機能の違い

安全靴にはどんな機能があるのでしょうか?こちらでは、作業環境に応じた安全靴のそれぞれの機能について、詳しく紹介します。

重量物が足甲に落下する危険のリスクがある作業環境

重量物を取り扱い、足甲に物が落下するリスクがある作業環境に適した安全靴の機能は「甲プロテクタの耐衝撃性能」です。先芯だけでは保護できない足甲部をプロテクタでカバーすることで、落下物による怪我を防ぎます。

釘などを踏んでしまうリスクがある作業環境

釘などの鋭利な物を踏みつけてしまうリスクがある作業環境に適した安全靴の機能は「耐踏抜き性能」です。安全靴の底にステンレスなどの耐踏抜き性に優れた素材を入れることで、危険物の踏み抜きによる足裏の怪我を防ぐことができます。

床面の滑りによるリスクがある作業環境

床面についた水分や油分などによる滑りのリスクがある作業環境に適した安全靴の機能は「耐滑性能」です。グリップ性に優れた素材や形状を靴底に使用することで、転倒事故を防ぐことができます。

高温の床面によるリスクがある作業環境

熱場など高温によるリスクがある作業環境に適した安全靴の機能は「靴底の耐高温熱伝導性能」です。熱場作業などでも靴内に熱が伝わりにくくなります。

半導体工場など静電気の発生によるリスクがある作業環境

半導体工場など、静電気の発生によるリスクがある作業環境に応じた安全靴の付加機能は、静電気帯電防止機能です。安全靴に静電気帯電防止機能があることで、半導体が嫌う静電気を防ぐことができます。

転倒を防ぐ!安全靴選びのポイント

転倒を防ぐためには、安全靴はどんなポイントで選べばよいのでしょうか?こちらで詳しく紹介します。

靴底に耐滑機能があること

ひとつ目のポイントは、靴底に耐滑機能があることで選ぶことです。靴底に耐滑機能があると、常時床面が水や油で塗れている現場でも滑りにくくなります。そのため転倒によるリスクが低くなります。

安全靴が軽いこと

ふたつ目のポイントは、安全靴が軽いことで選ぶことです。安全靴が軽いと、現場で歩いている時に足がよくあがるようになり、床面の段差や物などに足がつまずくことがなくなります。そのため転倒によるリスクが低くなります

安全靴に柔軟性があること

3点目のポイントは、安全靴に柔軟性があることで選ぶことです。安全靴に柔軟性があると、ちょっとしたつまづきがあってもバランスを崩すことがなく、安定して立っていることができます。

そのため転倒によるリスクが小さくなります。

安全靴は「耐滑性」で選ぶ

安全靴の主な機能はつま先を保護してくれることです。ただしそれだけではありません。

労働災害で一番多い災害は「転倒」です。安全靴には、転倒を防止してくれる「耐滑性」を持つ安全靴もあります。安全靴は「耐滑性」が優れたものを選ぶことをおすすめします。

まとめ

今回は、転倒防止に効果的な安全靴選びのポイントについてしました。今回のポイントをまとめると、転倒防止に効果的な安全靴選びのポイントは、靴底に耐滑機能があること、安全靴が軽いこと、安全靴に柔軟性があることの3点です。これら3つのポイントを参考にすることで、転倒防止に効果的な安全靴を選ぶことができます。本記事が、転倒防止に効果的な安全靴選びのポイントについて詳しく知りたい方に届けば幸いです。

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